金融機関から融資を受けるときに、融資条件や返済条件が定められます。例えば、融資金額・金利・借入期間・毎月の返済額・担保・保証人などです。
借入当初の条件のまま完済することが出来れば良いのですが、事業が上手くいかない時期があったり、新型コロナウイルス感染症蔓延などの社会情勢により返済が難しくなることもあります。
借入金の返済がしんどくなる理由は、①自社に責任があるもの、②自社に責任がないものに分けられます。
例として、①は経営判断のミスで売上・利益が激減したり不要な経費を支出することにより手元資金が少なることなどが挙げられます。②は、地震などの災害や取引先が倒産することによる資金繰り悪化などが挙げられます。
①の場合でも②の場合でも、まずは債権者(金融機関)に相談してみましょう。
②の場合は、思ったよりスムーズに条件変更(リスケジュール・リスケ)に応じてもらえたり、追加で融資を受けることが出来ることもあります。
①の場合は、第一に自助努力が求められます。無駄な経費の削減や積極的な販路拡大、不良在庫の圧縮など、あらゆる手を尽くしてもなお返済が難しいのなら、条件変更を受け付けて貰える可能性があります。
金融機関としても、融資金が回収できなくなっては困りますので、条件変更に応じつつも利息収入を得ようとします。ただ、条件変更に応じても事業の継続・再生の見込がないと判断されれば、事業の廃止・会社の清算を提案されることもあります。傷口が浅い時に撤退の判断をすることも経営者に必要なことです。
条件変更といっても、多くの方法があります(例はコチラをご覧ください)。各事業者それぞれ資力や返済能力、担保なども違いますので、金融機関と相談・審査のうえで一番適した借入条件の変更方法をすることになります。
最後に、自社に責任がある場合で条件変更すると、金融機関からの評価は下がってしまいます。金融機関としては、「当初の約束(返済条件)通りに返済してくれず、今後も更に条件緩和しなければならないかもしれない取引先」と考えるからです。
ですので、金融機関に余計なレッテルを貼られないためにも、まずは自助努力で経営再建を目指し、滞りなく返済をしていくことが望まれます。
「借入金の返済がしんどい…どうすればいい?」

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